2006-07-30

06.07.30 美瑛岳(2052.3m)-美瑛富士(1888m)

十勝連峰の日帰り縦走の中では、最もきつい部類に入るこのコース。延々歩き、ひたすら登り、一旦下って登りかえして、と、かなりの健脚者向けなのです。
スタート地点・望岳台から眺める美瑛富士(左)と美瑛岳(右)。あそこまで歩くの?はい、歩くんです。

途中、雲ノ平では高山植物が見頃でした。特に目立っていたのはイソツツジ。丸くて可愛いヤツです。

そこでうっかり顔を上げると、これからの苦難の道が見えてしまいます。下から上まで標高差610mを一気に登るのです。

最初は木々の中、次いでハイマツ帯、そして岩れき地。植生の変化を体感しつつ、こんな急登を行きます。

登るに連れて見えてくる景色を楽しみに。十勝岳を眺めて一息入れます。

遠かった山頂が間近に。頑張りました。

いよいよ美瑛岳到達!ところがなんと、ここに来てガスにまかれてしまいました。さっきまであんなにみえてたのに!?

お昼休憩の間に、ガスが晴れ、次の山・美瑛富士が見えてきました。こうでなくっちゃ。

と思いきや、美瑛富士山頂に着く頃には、またしても濃霧の中・・・。なぜ、こんなタイミングで?

天気なんていつもこんなもの。都合良くいく方が珍しいのです。美瑛富士から下って振り返ると、ほら。すっかり晴れちゃってるんですから。

催行日:2006年7月30日(日)

天候:晴れのちガスのち晴れ

気温:12.5 ℃

風速:SE 6.3 m/s

参加者:
進藤さん・細川さん・渡辺さん

ガイド:土栄

行程:

06:30望岳台 発
07:50雲ノ平 着 
08:45ポンピ沢 着
09:35分岐 着 
11:03美瑛岳 着(お昼)
11:43    発
12:27十字路 着 
12:58美瑛富士 着
13:28十字路 着 
15:03ポンピ沢 着
16:55望岳台 着

所要時間:10時間25分
歩行距離:15.9 km
標高差:1115 m

一言:

さすが健脚者向けのコース。望岳台からはるか遠くに見える二つの山を登って下って見事歩き通しました。一番いいところでガスにまかれてしまったのは残念でしたが、直前までの天気予報を思えば、些細なことです。

(土栄)

2006-07-17

06.07.17 黒岳-お鉢平 周遊

表大雪の核心部、お鉢平を一気にまわる剛毅なコース。見晴らしのいい高山帯が延々と続く登山道は、楽しさと厳しさを教えてくれます。
リフトから見上げる黒岳。
背後には青空。

黒岳8合目から上では百花繚乱の様相を呈しています。
特に目立っていたのはチシマノキンバイソウ。

黒岳を越え、石室を越え、北海岳へ向かう道。
ツガザクラとチングルマに囲まれた道。

北海岳への登りでは、今年もイワブクロの白花に出会えました。
高貴・・・

来し方、黒岳をかえりみる。

そしてようやく北海岳。
一人佇み何を眺めているのでしょう?

それはお鉢平。
2~3万年前に噴火した跡。
その後しばらくは、湖になっていたという話です。

北海岳から間宮分岐までは、タカネスミレの独演会。
登山道の両脇がずうっと黄色で染められています。

北海岳を振り返る。
おや、ガスが出てきたようですね。
怪しい雲行きです。

間宮分岐で和気藹々とお昼休憩。
この後、雷が鳴りだしあんな恐ろしい目に遭おうとは・・・

催行日:2006年7月17日(月・祝)

天候:晴れのちガスのち雨一時雷

気温:17.6 ℃

風速:N 1.0 m/s

参加者:
安藤さん・岡田さん・高野さん
田中さん親子・渡辺さん

ガイド:土栄

行程:

06:40黒岳7合目 発
08:05黒岳 着 
08:36黒岳石室 着
10:25北海岳 着 
11:22間宮分岐 着(お昼)
11:55     発
12:42北鎮分岐 着 
13:55黒岳石室 着
14:45黒岳 着 
16:01黒岳7合目 着

所要時間:9時間21分
歩行距離:16.3 km
累積標高:1344 m

一言:

青空の下、展望とお花を楽しんだ前半と、ハイマツの陰に身を潜め、雹と雷をやり過ごした後半。優しい顔と厳しい顔。山の両面を見た気がします。

(土栄)

2006-07-16

06.07.16 旭岳-裾合平 周遊

大雪山の主峰旭岳を越え、お鉢平をかすめ、中岳温泉を経由して、裾合平をまわって帰る周遊コース。様々な顔を見せる登山道が歩く人を魅了します。
旭岳の裏から、のっと朝日が。
ありがたやありがたや。

旭岳へのキツい登りを癒してくれるのは、いつだってトムラウシ。

三連休中日かつ晴天とくれば、山頂がにぎわうのも当然。
今まで見た中でも、抜群に混んでいました。

裏旭への雪渓下り。
慣れた人にはこの上なく楽しく、苦手な人にはチト辛い一時です。

間宮分岐への登りは青空と白雲に向かって。

そしてようやくお鉢平とご対面。
わきたつ雲がいかにも夏です。

これまたにぎわう中岳温泉。
さすがに全身入浴の方はいませんでしたが。
私たちも足湯を楽しんできました。

花にはまだちょっと早い裾合平。
雪解け水の流れの向こうに小塚。

姿見の池にほど近いあたりでは、ちょうどお花が満開です。
チングルマの群生の見事なこと。

催行日:2006年7月15日(日)

天候:晴れ

気温:16.0 ℃

風速:W 2.0 m/s

参加者:
進藤さん・高野さん
田中さん親子・細川さん

ガイド:土栄

行程:

06:25姿見駅 発
06:45姿見の池 着
08:46旭岳 着 
10:19間宮分岐 着 
11:51中岳温泉 着(お昼)
12:40     発
13:15裾会い分岐 着 
15:00姿見駅 着

所要時間:8時間35分
歩行距離:12.3 km
標高差:978 m

一言:

駅舎から見た朝日。旭岳山腹から眺めたはるかなトムラウシ。旭岳から望んだ360度の景色。間宮分岐に迫るお鉢平。中岳温泉のにぎわい。そして裾合平のお花たち。表大雪を代表するコースには沢山の魅力が詰まっていました。

(土栄)

2006-07-15

06.07.15 平山(1771m)

平山から近辺の平らに続く稜線上は、コマクサなどが咲き乱れる高山植物の名所。昨年同時期のツアーは残念ながら中止になったので、今年こそはと、お花を楽しみにしてきました。
今にも降りそうな空模様だった早朝。
ところが登山口に着き登り始めるころには、ご覧の青空。
ついてます。

登山道下部でよく目立っていたタニギキョウ。

一の雪渓にはかなり雪が残っていますが、実際雪上を歩くのはごくわずか。
その雪渓を越えるとすぐに、

高山植物が咲き乱れる稜線です。
稜線付近にはガスがかかり強風が吹き荒れていましたが、花に夢中でそんなこと気になりません。

紅白のめでたいコマクサと

タカネシオガマが満開です。

写真撮影にも力が入るというもの。

催行日:2006年7月15日(土)

天候:晴れ

気温:14.0 ℃

風速:W 8.6 m/s

参加者:
安藤さん・金田さん

ガイド:土栄

行程:

08:30登山口 発
09:12冷涼の滝 着
09:52一の雪渓 着
11:24平山 着 
11:58お花畑 発
12:07休憩適地 着(お昼)
12:34     発 
13:53冷涼の滝 着
14:32登山口 着

所要時間:6時間2分
歩行距離:7.5 km
標高差:736 m

一言:

稜線に出た途端、視界のほとんど効かないガスとよろめきそうな強風に見舞われました。そんな中出会ったタカネシオガマとコマクサの秘密の花園。おかげで夢見心地の一時を過ごすことができました。

(土栄)

2006-07-09

06.07.09 小泉岳(2158m)

7月前半の小泉岳はチョウノスケソウ・ホソバウルップソウ・キバナシオガマなどが咲き乱れます。この時期ここでしか見られない花の数々を楽しんできました。
まずはコマクサ平でキバナシオガマ観察。
ほんの4日前には咲いていなかったのですが。
いまや見頃です。

赤岳に登りきり、小泉岳までの間の広い稜線。
ここが花との出会いの場。

タカネスミレ。

ホソバウルップソウ。

チョウノスケソウ。

エゾタカネツメクサ?エゾミヤマツメクサ?
などなどにたっぷりと出会えるのです。

天気の良いこんな日は、足下ばかり見ててはいけません。
たまに顔をあげると、こんなトムラウシにご対面。

なんという雲!そしてなんという空!
広い稜線の上にさわやかな夏雲が広がります。

ちょっと面白いものを見ることができました。
光環かな暈かな?

催行日:2006年7月9日(日)

天候:晴れ

気温:21.3 ℃

風速:S 1.6 m/s

参加者:
安藤さん・浅野さん・進藤さん
馬場さん・渡辺さん

ガイド:土栄

行程:

07:50銀泉台 発
09:32コマクサ平 着
11:10赤岳 着(お昼)
11:46赤岳 発 
12:27小泉岳 発
12:39折返点 着
13:13赤岳 着 
14:18コマクサ平 着
15:37銀泉台 着

所要時間:7時間47分
歩行距離:11.5 km
標高差:631 m

一言:

コマクサ・キバナシオガマ・チョウノスケソウ・ウルップソウ・・・。花・花・花に囲まれた大満足な一日でした。おまけに天候にも恵まれて、はるかトムラウシまで見渡せたのですから、まったくもって言うことなしなのです。

(土栄)