2007-07-29

07.07.29 愛別岳(2112.4m)

愛山渓温泉から延々と登り、緊張しながら吊り尾根を渡り、岩の小片を踏みしめよじ登り、ようやくたどり着く遙かなる愛別岳。山頂からの展望も抜群・・・なのですが。




天候:ガス一時晴れ



参加者:進藤さん・菱沼さん・細川さん・山口さん・渡辺さん
ガイド:土栄



行程
06:14 愛山渓 発
10:15 永山岳 着
12:08 愛別岳 着
     お昼
12:39 愛別岳 発
14:08 永山岳 着
17:35 愛山渓 着



所要時間:11時間21分
  登り:5時間54分
  下り:4時間56分
歩行距離:15.3km
累積標高:+ 1622 m



山行の様子

快晴の愛山渓温泉から、愛別岳!遠くあの頂まで登りますよー。

7月下旬としてはとても涼しい日となりました。青い空には白い雲が流れ、絶好の登山日和と言えるでしょう。

この分岐から永山岳への長い登りが始まります。露払い・泥の道、何でも来い!

湧き上がる雲の間から沼ノ平を見下ろして。

永山岳で登りの3分の2を終え一休み。

安足間岳から愛別岳分岐までは、時折崖下が覗かれる尾根を行きます。

雲が出てきたものの、旭岳方面はまずまずの展望。広がる緑と残雪が見事。

一方の愛別岳側は、もっとも景色が見えた瞬間でもこの程度。細尾根や急な下りの恐怖感は和らいだのかもしれませんが。

最後の急登を登りきって山頂。展望を期待するもガスは一度も晴れませんでした。残念。

帰り道、ずっと下ってそろそろ樹林帯、というあたりでようやく景色が見えだしました。山ではよくあることです。悔しくなんて、ない・・・

2007-07-22

07.07.22 旭岳-裾合平 周遊

北海道最高峰旭岳を存分に楽しむには、山頂往復だけでは物足りない。お鉢平を経て裾合平までぐるり周遊してこそ、景色も花も満喫できるというものです。




天候:曇り時々晴れ



参加者:今村さん・馬場さん
ガイド:土栄



行程
06:20 姿見駅 発
08:36 旭岳 着
09:50 間宮分岐 着
11:10 中岳温泉 着
     お昼
11:45 中岳温泉 発
12:16 裾合分岐 着
13:35 姿見駅 着



所要時間:7時間15分
歩行距離:12.3km
累積標高:+ 983 m



山行の様子

ガスに巻かれての出発。登る途中で一瞬雲があがり、目指す山頂がちらり。

山頂では再びガスの中。ここから裏旭方面へと下っていきます。いざ、周遊へ。

おりおり花を楽しみながら。霧に濡れたチングルマは裏旭野営指定地で。

ヨツバシオガマの群生は間宮分岐直前に。

間宮分岐から中岳分岐の間はクモマユキノシタが絶好調。

そして今日の主役と言っていいでしょう。イワブクロ。落ち着いた色合いで見る者を和ませます。

お鉢平の景色も忘れてはいけません。何度見てもこの大きさ・広さには感動してしまいます。

賑わう中岳温泉でお昼ご飯。時折照る太陽が暖か。

裾合平はツガザクラが見頃。遠くの雪渓まで、ずっとツガザクラの絨毯が広がります。

1周を終え帰ってきた私たちを待っていたのは、夏雲湧きたつ姿見駅。大雪山にもようやく夏がやってきたようです。

2007-07-08

07.07.08 小泉岳(2158m)

標高2000mに広がる平らかな山頂部には、この時期、チョウノスケソウ・ホソバウルップソウが咲き乱れ私たちを待っています。のんびりゆったり花見散歩をしに行きましょう。




天候:快晴のち晴れ
気温:16.4 ℃
風速:W 3.2 m/s



参加者:大沢さん・乙井さん・工藤さん・笹本さん・進藤さん・藤田さん・渡辺さん
ガイド:土栄



行程
07:48 銀泉台 発
09:18 駒草平 着
10:39 赤岳 着
11:31 小泉岳 着
     お昼
12:26 小泉岳 発
12:53 赤岳 着
13:50 駒草平 着
15:14 銀泉台 着



所要時間:7時間26分
  登り:3時間50分
  下り:2時間58分
歩行距離:11.1km
累積標高:+ 801 m



山行の様子

駒草平から見る赤岳。急な雪渓を二つ登らなければお花たちに会うことができません。がんばりましょうね。

とはいえ駒草平の花もなかなかのもの。名前通りコマクサが多く、他にもこんなきれいなキバナシオガマ。

賑わう赤岳山頂。ここから小泉岳までが今日の見所です。ゆっくり時間をかけて花を愛でながら歩きます。

こんな山、他になかなかありません。標高2000mに広がる平坦な稜線。そこに咲く花・花・花。

一番目立っていたのがイワウメ。どこに目をやっても白い群落が地表を覆っています。

エゾオヤマノエンドウの紫もところどころにアクセントを加え。

そしてお待たせ、チョウノスケソウ。チングルマに似ていますが、どこが違うかわかりますか?葉や花弁をよく見比べて。

ホソバウルップソウもちょうど見頃。瑞々しい紫に思わず目を奪われます。

どこが山頂かいまいちよくわからない小泉岳。トムラウシを見渡せるところで引き返すことにしました。

行きに苦労した登りも、帰りは楽々。花の美しさを胸に、思い思いに滑り降ります。

2007-07-07

07.07.07 三川台

トムラウシを間近に望む三川台への最短コース。こんな山奥深くまで日帰りで往復できるなんて、ありがたいことです。




天候:快晴のち晴れ
気温:16.9 ℃
風速:N 4.1 m/s



参加者:岡田さん・金田さん
ガイド:土栄



行程
06:35 登山口 発
08:35 扇沼山 着
10:16 ベベツ川 着
11:23 三川台 着
     お昼
12:13 三川台 発
13:10 ベベツ川 着
14:22 扇沼山 着
16:03 登山口 着



所要時間:9時間28分
  登り:4時間48分
  下り:3時間50分
歩行距離:16.2km
累積標高:+ 1123 m



山行の様子

素晴らしい好天に恵まれた朝。稜線からの展望を期待しつつ、いざ出発!

巨岩が積み重なる岩場からは旭岳の横顔。ナキウサギの声。

登山口からほんの2時間、扇沼山山頂からは、硫黄沼越しに十勝連峰が美しく。

向かう三川台方向にはカブト岩と奥にトムラウシ。

遠望ばかりではなく足下にもご注目!コイワカガミが今を盛りと咲き競っています。

チングルマ・ツガザクラ・コザクラ・・・他のお花も見頃を迎え、ついつい目を奪われる私たち。

カブト岩間近まで来るとようやく見える三川台。真ん中のピークの裏側まで、一旦下って登り返して。

泣く泣くの登り返しを終え、振り返る来し方。扇沼山方面。

三川台はあとわずか。トムラウシが大迫力で迫ります。


ユートムラウシの庭を見下ろしながらお昼の休憩。ゆっくり1時間弱、景色を堪能してきました。

2007-07-02

07.07.02 ニペソツ山(2012.7m)

山楽舎BEARのツアーとしては初お目見えとなるニペソツ山。長い登りの果てに現れる山容には思わず息を飲んでしまいます。




天候:快晴のち晴れ
気温:20.4 ℃
風速:0.0 m/s



参加者:笹本さん・鞠子さん・渡辺さん
ガイド:佐久間・土栄



行程
06:40 登山口 発
08:54 天狗のコル 着
10:16 前天狗 着
12:26 ニペソツ山 着
     お昼
13:24 ニペソツ山 発
15:20 前天狗 着
16:28 天狗のコル 着
18:32 登山口 着



所要時間:11時間52分
  登り:5時間46分
  下り:5時間08分
歩行距離:15.1km
累積標高:+ 1610 m



山行の様子

スタートは丸木橋から。慎重に渡って、ここから長い1日の始まりです。

ずうーっとずうーっと樹林帯を登って、登山口から2時間後、ようやく景色が開けます。あの山がはるかなるニペソツか・・・。と、始めて登る方は勘違いされるかもしれません。いえいえ違います、あそこまで登って初めて山頂が見えるのですよ。

前天狗への登りにかかると、あたりが俄然高山風に変わります。

そしてついに感動のご対面。あれがニペソツ山なのです。ここまでさんざん登ってきたのに、まだこれだけの距離が残っているのですから、この山の奥深さがわかります。

トムラウシから十勝連峰を眺めながら歩くのはまた格別ですな。疲れも忘れます。

天狗岳までくると、また一段と山頂が近づき、その山容に圧倒されます。

ぐるりと回り込んで最後のトラバース。疲れもたまってくる頃ですが、 もうひとがんばり!

そしていよいよ。出発からほぼ6時間後。憧れの山頂は青空の下。あと数歩。

遠くから眺めていたあの頂に今立ちました。長い道のりが思い出されます。

でも安心にはまだ早い。長い帰り道が待っているのですから。