2009-06-30

09.06.30 オプタテシケ-トムラウシ-扇沼山 1日目

2泊3日の大縦走の1日目。オプタテシケを越えて双子池まで歩きます。




天候:高曇り後ガス



行程
06:37 美瑛富士登山口 発
08:19 天然庭園 着
10:17 避難小屋 着
12:00 ベベツ岳 着
13:26 オプタテシケ 着
15:25 双子池 着



所要時間:8時間48分
歩行距離:12.8km
累積標高:+1468m / -878m



山行の様子

早朝の美瑛富士登山口。2泊3日の縦走の始まりです。お天気に恵まれることを願って、いざ出発。

時折小雨が混じる曇り空ではありますが、雲底は高く、景色は悪くありません。オプタテシケ・トムラウシ・三川台と、これから歩くコースがすっかり見えていました。

避難小屋でしばしの休憩。今日・明日の二泊はどちらもテント泊となりますので、屋根の下に入るのはこれが最後ですよ。

風が強いようなので、稜線に出る前に雨具を着こんだ面々。石垣山へと登っていきます。

するすると東からガスが流れてきたと思ったら、あっという間にあたりは乳白色に塗り込められました。特徴的なベベツ岳のケルンも見え隠れ。

遠望はすっかり見えなくなりましたが、足下には花があります。ツガザクラやキバナシャクナゲの群落を縫って進みます。

オプタテシケ直前でガスは最高潮に。ちょっと離れると前の人が霞んで見えなくなってしまうのですから、相当なものです。

オプタテシケを越えて、ここからいよいよ縦走本番。普段なかなか足を踏み入れることのない地域に入りました。オプタテシケから双子池に下る大雪渓です。

雪渓を下りきって、コル周辺の湿った笹地帯を通り抜け・・・


最近刈り払われたばかりであろう新しい野営指定地に到着。過飽和状態のような湿ったガスが吹き付ける中、全員でテントを設営し、ようやく今日の行程はお終いです。

2009-06-28

09.06.28 支湧別岳(1687.8m)

歩行距離が短い割に標高差の大きい支湧別岳。つまり急登続きということです。北大雪の展望の山、6月初登場。






天候:晴れのち高曇り
気温:15.1℃
風速:W1.1m/s



参加者:1名様
ガイド:土栄



行程
07:57 登山口 発
08:27 作業道終点 着
09:44 1291m 着
10:57 支湧別岳 着
     お昼
11:29 支湧別岳 発
12:12 1291m 着
13:21 登山口 着



所要時間:5時間24分
  登り:3時間00分
  下り:1時間52分
歩行距離:6.5km
累積標高:±983m
歩数:8208歩



山行の様子

すっきりと気持ちの良い青空が、これからの好天を約束してくれているかのよう。期待を持って登山開始。

最初の30分だけ作業道跡をたどりますが、その後は基本的に樹林帯の急登。ゆっくりゆっくり行きましょう。

展望の効かない急登は、精神的に疲れてきます。一瞬行く手が垣間見られたときには嬉しく感じるもの。

そこから再び木々の中を登り、景色の良い場所で休憩。ポツリポツリと雨が落ちてきているようですが、本格的に降られる前に山頂に立てるかな?

急登を終え、緩い稜線に立てば、そこにはまだ雪が残っていました。雪の周辺部にはこれから咲きそうなお花たちがチラホラ。

ここまで来てようやく見えた支湧別岳。あともう一息です。雲の量が多くなってきていますが、山頂からの景気は如何?

おー。雲が全天を覆っているものの、北海道最高峰旭岳がはっきりと見えています。

すぐそばには武利岳がどっしりと。

正面には表大雪の山々。遠く阿寒・斜里・知床まで眺めることができ、展望的に大満足の山頂です。

いつまで眺めていても飽きることはないこの景色。天気に感謝!

2009-06-27

09.06.27 十勝岳(新得コース)

上川地方に住む私たちにとって、十勝岳に登るには望岳台から歩き始めるのがごく一般的です。でも今回は敢えて長距離ドライブをして反対側から登ることにしました。





天候:晴れ山頂でガス
気温:10.8℃
風速:S3.1m/s



参加者:3名様
ガイド:土栄



行程
07:54 登山口 発
09:24 滝 着
10:16 雪田1 着
11:55 雪田3 着
12:36 十勝岳 着
     お昼
13:18 十勝岳 発
14:04 雪田2 着
14:54 滝 着
16:10 登山口 着



所要時間:8時間16分
  登り:4時間42分
  下り:2時間52分
歩行距離:15.2km
累積標高:±1217m
歩数:20029歩



山行の様子

旭川から車で3時間半。林道の奥の奥まで入り込み、ようやくたどり着いた登山口には真っ青な空が広がっていました。

虫に悩まされながらしばらく樹林帯を行き、ハイマツ生い茂る小尾根に登ると、一瞬目指す十勝岳方面が見えました。山頂こそ雲に隠されているものの、白い雪とハイマツの緑はよく映えます。

雪に覆われた沢を越え、滝も越え、急登をよじ登って尾根の上に出ます。ここからしばらくは頭よりも高いハイマツのトンネル。休憩の時には日陰を作ってくれるのでありがたいものです。

ハイマツトンネルを抜けると雪田が現れます。標高も高くなってきて、左手には境山から下ホロカにかけての山並みが間近。

あたりはいかにも火山地形という感じに変わり、視界が開けるように。

赤茶けた地面のあちらこちらに、遠くからでもはっきり見える黄色い群落。それはメアカンキンバイ。生命力の強さを感じさせてくれます。

かなり標高が高くなってから、雪融け水がつくる流れを渡ります。慎重に。

最後の雪田をトラバース気味に越えると・・・

よく見知った十勝岳~美瑛岳縦走路に出ます。そこまで来れば山頂まではあとわずか。

すっかりガスに覆われて、寒いくらいの山頂でしたが、時折切れ間から下界を望むことができました。ちょうどこっちの方向から登ってきたのですね。

2009-06-26

09.06.25 夕張岳(1667.7m)

たくさんのお花と展望を楽しめる夕張岳。毎年訪れるのが楽しみな山です。





天候:晴れ
気温:18.9℃
風速:S0.5m/s



参加者:4名様
ガイド:土栄



行程
06:58 登山口 発
08:09 冷水の沢 着
09:17 望岳台 着
10:31 1400m湿原 着
11:37 夕張岳 着
     お昼
12:20 夕張岳 発
13:03 1400m湿原 着
14:09 望岳台 着
16:03 登山口 着



所要時間:9時間05分
  登り:4時間39分
  下り:3時間43分
歩行距離:14.2km
累積標高:±1362m
歩数:20555歩



山行の様子

朝からすっきりとした快晴。樹林帯を歩いていても、新緑越しに青空が見え隠れして気持ちがいい!

もう終わっているかと思っていたシラネアオイも、まさに今が満開。石原平はシラネアオイの大海に囲まれた小島といったところでしょうか。

望岳台から前岳湿原の間はいくつも残る雪渓を横切っていきます。後に聳えるのは前岳。

ガマ岩・ひょうたん池を過ぎても、まだまだ遠く見える夕張岳山頂。遙かな道のりですが、ここからは咲き競う花が疲れを癒してくれます。

1440m湿原を抜けて、釣鐘岩を望む。この辺は平らで景色が良くて花も多くて、楽々。

そして今日のメインイベント。吹き通しでの高山植物観賞。

もうすっかり見頃を逃しているかと思いきや、ユウバリソウは今がまさに旬でした。

最後の一登りに苦労しつつも、やっぱり山頂までくると爽快なもの。芦別岳を眺めながらお昼休憩です。

下りは全員でお花の種類を数えながら。最後は木漏れ日の馬の瀬コースを。

青空の下のヒュッテで一休みしたら、登山口まではあとわずかです。花も展望も最高の一日となりました。

この日見られたお花についてはこちらでどうぞ。

2009-06-20

09.06.20 美瑛岳(2052.2m)

雨の予報にも関わらず、覚悟を決めて向かった美瑛岳。さて、その結果は。





天候:高曇り一時雨
気温:17.9℃
風速:E0.8m/s



参加者:2名様
ガイド:土栄



行程
05:48 望岳台 発
06:45 小屋分岐 着
08:06 ポンピ沢 着
09:01 美瑛富士分岐 着
10:26 美瑛岳 着
     お昼
11:06 美瑛岳 発
12:23 ポンピ沢 着
13:36 小屋分岐 着
14:28 望岳台 着



所要時間:8時間40分
  登り:4時間38分
  下り:3時間22分
歩行距離:13.4km
累積標高:±1350m
歩数:19473歩



山行の様子

曇り空ではあるものの、表大雪から十勝連峰に至るまで全ての山々が見えていました。目指す美瑛岳もご覧の通り。これから雨が降る予報ですが、山頂に着くまでなんとか持ってほしいものです。

避難小屋を通り過ぎ、雲の平でささやかに咲くお花を愛で、尾根を乗越したところで再び現れる美瑛岳。これから登らなければならない標高差600mが、下から上まで全部見通せてしまいます。誰しもが思う、「これ、登るの?」。

雪に埋もれたポンピ沢を越えると、急登の始まり。一箇所、雪の着いた急坂のトラバースがあるのですが、安全に歩けるよう整備されていました。感謝。

美瑛富士との分岐点。標識が雪に埋もれているので注意が必要です。登山道は既に露出していますが、雪渓を使ってギリギリまで標高を上げます。登山道に合流する時には植生に立ち入らないようしましょう。

頑張って登ってようやく美瑛岳が間近に。お天気はなんとか持ってくれたようです。むしろ好転したかも?

待望の山頂は低い雲と高い雲の狭間に。遠くの山までよく見えています。意外な展開に一同感激の声。

美瑛岳から見る十勝岳は何度見ても雄々しくて猛々しくて立派な山です。左右に控えるのは境山・富良野岳。

雲海に浮かぶトムラウシ。手前に頭だけのオプタテシケ。

東大雪方面も、低い雲がたなびく上に山を見せ、幽玄な雰囲気です。これだけ景色が眺められて、しかも風もない暖かいとくれば、ゆっくり休んでいくに如くはありません。

下山は雪渓を滑ってあっという間。ま、ポンピ沢からがだらだら長いんですけどね。