2010-09-26

10.09.26 吹上温泉-白金温泉 山頂のないトレッキング

吹上温泉から白金温泉まで十勝連峰の山裾をたどるこのコース。「山頂のないトレッキング」の名の通り、ピークを一つも踏まずに通り抜けます。





天候:曇りのち晴れ
気温:0.2℃
風速:W11.9m/s



参加者:3名様
ガイド:土栄



行程
06:25 吹上温泉 発
07:49 十勝岳分岐 着
09:11 ポンピ沢 着
10:10 美瑛岳分岐 着
11:20 十字路分岐 着
12:00 避難小屋 着
     お昼
13:02 避難小屋 発
14:35 天然庭園 着
16:10 白金温泉登山口 着



所要時間:9時間45分
歩行距離:15.5km
累積標高:+1018m / -1212m
歩数:21358歩



山行の様子

吹上温泉から十勝岳へと向かう道は岩とイソツツジの取り合わせが美しい庭園のような道。普段あまり歩かない道だけに、大雪山に慣れた参加者のみなさんから何度も感嘆の声が漏れていました。

十勝岳との分岐を過ぎるとすぐに雪が現れます。雲ノ平・ポンピ沢を越え、いよいよ今日一番の急登にかかります。滑りやすくなっていますので、気をつけて。

急登を終え視界が効くようになると、ちょうどそれに合わせたかのように、あたりを覆っていたガスが切れていきました。真っ白な十勝岳中腹が陽光を反射して光っています。

美瑛岳分岐に到着。休憩している間に美瑛岳山頂がちらちらと恥ずかしそうに顔見せしてくれます。

美瑛岳山腹を巻く登山道は一面雪。ここも滑りやすいので注意です。

行く手にはどっしりとした美瑛富士。ここもまたタイミング良くガスが晴れてくれました。今日はついています。

美瑛富士・美瑛岳との道を分ける十字路分岐。強風が吹き抜けています。

ここから避難小屋までの間が今日のハイライト。正面右手に石狩岳・ニペソツ山など東大雪の山々を眺めながら快適に進んでいきます。

お昼の休憩は美瑛富士避難小屋で。こんな寒い日は屋根の下にいられることがとてもありがたく感じます。

小屋からの下りを締めくくるのは苔生した樹林帯の優しい風景。さっきまでとは異なる晩秋の暖かな空気に包まれていました。

2010-09-25

10.09.25 旭岳-裾合平

初冠雪を記録した北海道最高峰旭岳と第二位の北鎮岳。両方を繋ぐ周遊を予定していましたが、いろいろ事情があって旭岳から裾合平の周遊にコース変更となりました。





天候:高曇り
気温:4.6℃
風速:E1.1m/s



参加者:1名様
ガイド:土栄



行程
06:07 姿見駅 発
07:10 七合目 着
08:07 旭岳 着
09:30 中岳分岐 着
     
11:18 中岳分岐 発
11:45 中岳温泉 着
12:25 裾合分岐 着
13:35 姿見駅 着



所要時間:7時間28分
歩行距離:12.3km
累積標高:±982m
歩数:20841歩



山行の様子

初冠雪の日よりもさらに低い標高まで雪が降りてきています。ここ姿見平も白い雪の世界となっていました。

低い気温で安定しているためか、登山道を覆う雪は大変歩きやすい雪質でした。

いつもより近くに見えるトムラウシ山。曇り空ではあるものの、視界は良好、遠くまで良く見えます。

旭岳山頂に到着。旭川方面には低く雲海が垂れ込めています。

休憩もそこそこに裏旭に向けて下っていきます。さすがに風下、吹きだまりでの積雪は深く、時折足を取られながら進みます。

間宮分岐に登り返して間宮岳方向。雪と強風と微地形の凹凸が作り出した斑模様。

間宮分岐と中岳分岐の間からお鉢平を見下ろして。お鉢の中も一面の雪。この区間が最も吹きだまりが深かったです。最深で股下程度。歩くのにちょっと苦労します。

中岳分岐で二時間弱を過ごした後、中岳温泉に向けて下ります。

賑わう中岳温泉。かなり積雪がありましたが、みなさん登山にやってくるのですね。

裾合平まで雪で覆われ、それが昼になっても融けないというのは、とても9月のこととは思えません。10月下旬の寒気が来たというのもうなずける話です。

2010-09-23

10.09.23 十勝岳-美瑛岳 周遊

紅葉季の定番・十勝岳-美瑛岳周遊。十勝連峰は「荒涼とした火山地帯」と思われがちですが、意外と紅葉もきれいなのです。特に”裏側”が。今年の紅葉はどんなものでしょう?





天候:曇り
気温:2.6℃
風速:SW1.4m/s



参加者:5名様
ガイド:土栄



行程
05:55 望岳台 発
06:59 避難小屋 着
08:11 1720m 着
09:22 十勝岳 着
10:26 コル 着
12:13 美瑛岳 着
     お昼
12:43 美瑛岳 発
14:22 ポンピ沢 着
16:17 望岳台 着



所要時間:10時間22分
歩行距離:17.2km
累積標高:±1656m
歩数:24323歩



山行の様子

ぎゅっと冷え込んだ朝。最初に見えてきた色はウラジロタデの黄葉でした。

小屋を後にしてぐんぐん登っていくと、岩の上に小さな氷を発見。やがてエビのしっぽが現れ、一面に白の世界が広がっていきます。

十勝岳山頂での気温はなんと氷点下。風下に隠れて休憩を取ります。残念ながら展望はナシ。

美瑛岳に向かう道すがら。レキに付着した氷とうっすらとしたガスが作り出す幻想的な世界。

少し高度を下げると氷はなくなりました。風下側を歩くこともあり多少暖かく感じます。ガスがとれると目の前には美瑛岳が聳えていました。

美瑛岳の東側に広がる紅葉地帯。さっきまでいた一面の氷とは別世界です。今年も見事な色を見せてくれました。

美瑛岳山頂に近づくと再び氷の世界に逆戻り。徐々に気温が上がってきたので、氷も湿り気味。滑らないようにご注意を。

美瑛岳山頂はすぐそこ。この分だと展望は得られそうです。

ずっと十勝岳にかかっていたガスも去り、白く彩られた山頂がよく見えます。

帰りのお楽しみは深い涸れ沢の下りと登り。ロープを使って慎重に。

10.09.23 1947m峰(小化雲岳南東)

八月下旬の大雨で林道が崩落し、クチャンベツからの入山ができなくなり、天人峡からの長駆アプローチを余儀なくされることになった「満月のヒサゴ沼」プログラム。追い討ちをかけるように、とつぜんやってきた寒気で「まとまった降雪の可能性あり」という気象情報を得、ヒサゴ沼での泊まりを諦めて、日帰り可能範囲でヒサゴ沼まで近づいてみようという意欲的な企画になった。




天候:くもり



参加者:2名様
ガイド:佐久間



行程
05:30 天人峡 発
06:30 滝見台 着
08:15 第一公園 着
11:00 ポン沼 着
11:25 1947m峰(ポン化雲岳南東) 着
     お昼
11:50 1947m峰 発
13:55 第一公園 着
15:40 滝見台 着
16:30 天人峡 着



所要時間:11時間00分
  登り:5時間55分
  下り:4時間40分
歩行距離:19.3km
累積標高:±1541m



山行の様子

まだ薄暗い樹林帯を登りはじめて一時間。滝見台から見る雪を纏った旭岳の頭には雲の帽子が。

すっかり秋色に染まった第一公園から旭岳を振り返る。

高山帯に出るとハイマツにビッシリついた樹氷が迎えてくれた。

ナナカマドの赤い実も白い樹氷の衣を纏って美しい。

半分凍りついたポン沼とチングルマの紅い絨毯。

少し足をのばして向かったポン化雲岳南東の194m峰からは、忠別岳…

化雲岳(右奥のデベソ)…

そしてトムラウシがっ!うっすらと雪を纏ったトムラウシは、天上に聳える要塞のように厳かだ。この景色を眺めながらの昼食はなんとも贅沢の一語に尽きる。

初冬の稜線をあとにして降りてきた第一公園。秋の一日を思い思いに過ごすひととき。

旭岳の山頂が姿を現した。山行の最後を締めくくるに相応しい秋景色だ。

2010-09-20

10.09.20 当麻乗越

沼ノ平から見上げる当麻乗越と当麻乗越から見下ろす沼ノ平。どちらも素晴らしい眺めです。紅葉の時季は特に。





天候:晴れ
気温:11.6℃
風速:S5.9m/s



参加者:3名様
ガイド:土栄



行程
06:50 愛山渓温泉 発
07:21 分岐(下) 着
08:42 分岐(上) 着
09:29 六の沼 着
10:27 第一展望台 着
11:30 当麻乗越 着
     お昼
12:09 当麻乗越 発
13:40 六の沼 着
14:43 川原 着
16:24 分岐(下) 着
16:53 愛山渓温泉 着



所要時間:10時間03分
  登り:4時間40分
  下り:4時間44分
歩行距離:12.4km
累積標高:±805m
歩数:12407歩



山行の様子

快晴の愛山渓温泉を出発し、登るは三十三曲がり。標高を上げるに連れ、色づく木々に気をよくする面々。

沼ノ平に入り最初に出会うのは半月沼。空の色を映した水面と草紅葉の対比が良い感じです。

行く手には雲の合間から現れつつある旭岳。

六の沼到着。目の前から始まる沼とその奥に鎮座する山々。名勝です。

当麻乗越に向かって登っていくと、徐々に沼ノ平を俯瞰できるようになります。歩いて行けない沼も点在していて、その一つ一つに趣があり絵になります。

第一展望台の岩の上から見る当麻岳。この中腹にある当麻乗越まではあと一登り。

登山道改修が進みかなり少なくなったぬかるみですが、第一展望台から当麻乗越の間にはまだ立派なのが残っていました。やっぱり当麻乗越はこうでなくては。

当麻乗越から見る旭岳。すっかり姿を現してくれたようです。

見下ろす沼ノ平方面。赤とオレンジがいい色出しています。

帰りは沢コースをたどって。せせらぎを聞きながら見上げる紅葉も乙なものです。