2011-03-30

11.03.30 読図講座・座学3

読図講座・座学の三回目。全五回の折り返し点となります。そろそろ等高線に目が慣れてきて、尾根や沢がすっと頭に入るようになってきているころではないでしょうか。



参加者:8名様
講師:土栄・佐久間



内容
3 沢
3-0 読図の失敗例
3-1 沢の特徴
3-2 沢の見つけ方
3-3 尾根の注意点
3-4 流域毎の違い
3-5 尾根と沢の入り組んだところ



講座の様子

いつものように真剣に地形図を読むみなさん。真剣さが伝わってくるような静けさです。

練習問題に取り組んでいるところ、ちょっと拝見させてもらって。尾根も沢もきれいに書き込めているようですね。

先週に続き、佐久間が手伝いに来てくれました。机の間を行き来しながら皆さんからの疑問にお答えしています。

そして御大による実演タイム。細かい沢地形を瞬時に読み取り、素早く青線を書き入れていきます。これぞ長年の研鑽の成果。熱視線に囲まれて少々緊張しているかも?

2011-03-27

11.03.27 オプ見台

東川の里山に新規開拓したコースをあるくつもりでいたのだが、雪が少なく融雪も進んだために、今回は見送ることにした。替わりのコースとして、ミステリツアー定番の白金野鳥の森周辺を歩くことにした。





天候:晴れ時々くもり後雪



参加者:2名
ガイド:佐久間



行程
09:05 車道分岐 発
09:20 林道分岐 着
10:05 展望台 着
10:55 御神木 着
11:45 オプ見台 着

お昼

13:00 オプ見台 発
13:50 展望台 着
14:50 車道分岐 着



所要時間:5時間55分
  登り:2時間40分
  下り:1時間50分
歩行距離:9.1km
累積標高:±296m



山行の様子


除雪の最終地点に車を止める。予想以上の青空に期待が膨らむ。


歩き始めるとあちこちにキツツキに穴だらけにされたエゾマツが。さすがに「野鳥の森」だ。


休憩舎のあたりから木の間越しに山が見え始める。思い思いに被写体にレンズを向ける。


こちらが通称「御神木」。立派なダケカンバだが、老木のためか中は中空になっている。


見上げるとこの貫禄。木の股にはハイマツが生えている。


雪原にはふしぎな造形物が……。おもわずレンズを向ける。


そしてたどり着いた終点にはデッカい景色が待っていた。眼前には十勝連峰が屏風絵のように広がる。いつまで見ていても見飽きない。


思いのほかの絶景にシャッターが切られ続ける。オプタテシケが正面に見えるので、仮称「オプ見台」と呼ばせていただこう。


気温が上がり、スノーシューの裏には大きな雪団子ができてしまった。


撮影会も一段落したあとは、お楽しみのひととき。本日のメニューはこれ!オプタテシケを眼前に見ながらの贅沢きわまりないお昼ご飯。あとは帰るだけなのでゆっくりしていこう。

2011-03-26

11.03.26 噛伊尻(577.4m)

500m台の低山ながらも抜群の眺望を誇る噛伊尻。読図の練習にも最適のコースです。





天候:晴れ
気温:-0.7℃
風速:N2.2m/s



参加者:1名様
ガイド:土栄



行程
09:21 タカス峠 発
10:17 380m 着
11:14 噛伊尻 着

お昼

12:05 噛伊尻 発
12:32 380m 着
13:21 タカス峠 着



所要時間:4時間00分
  登り:1時間53分
  下り:1時間16分
歩行距離:6.2km
累積標高:±383m



山行の様子

タカス峠からすぐに尾根に取り付いて、いざ出発。堅く締まってきた春の雪が歩きやすくて良い感じです。

昨日から今朝にかけてうっすらと積もった雪があたりを純白に染めていました。

今日のお客様は昨年末の読図講習の受講者さんということで、折々立ち止まって地形を確認したり地形図を読んだりコンパスを活用したり。よくできていましたよ。

この日唯一にして一番の急登。春の陽射しを浴びながらゆっくりと。

山頂直下の青空を見上げていると、このまま立ち止まってお昼寝でもしたくなるような。

ほとんど平坦な山頂部にやってきました。昨日のものでしょうか、スノーシューの跡が一筋ついていました。

山頂には無粋な看板などなく、静かに訪れる人を労ってくれます。

旭川市方面に開けた展望を独占してお昼休憩。街の近くの山をひとつひとつ確認していくのは楽しい作業です。

下り後半は別ルートをとってみました。地形図に載っている林道を探しあてることができましたね。

昨日までの予報とは異なり、一日好天に恵まれました。

2011-03-25

11.03.25 旭川最西端

江丹別峠からゆるやかに稜線を伝っていく展望コース。目的地となるピークは旭川市の最西端でもあります。





天候:晴れ一時雪
気温:-2.6℃
風速:W4.4m/s



参加者:1名様
ガイド:土栄



行程
08:56 江丹別峠 発
10:21 鷹泊 着
10:39 旭川最西端 着

お昼

11:37 旭川最西端 発
12:46 江丹別峠 着



所要時間:3時間50分
  登り:1時間43分
  下り:1時間09分
歩行距離:6.0km
累積標高:±292m



山行の様子

春の暖かさを持った陽光が降り注ぐ江丹別峠。気持ちの良い稜線散歩を楽しめそうです。

うっすらと積もった新雪に樹木の影が長く伸びています。

振り返ると先々週登った長留内岳が見えていました。景色が眺められるっていいですね。

と思っていたら、突然分厚い雲に巻かれて雪が激しく降ってきました。

幸い雲底が高めだったため、近くの景色は見えています。鷹泊からも旭川最西端が見えていました。

どんどん悪くなる視界。目的地の旭川最西端に着いたときにはほとんど何も見えない状態に。ツェルトを被って休憩することにしました。

1時間ゆっくり過ごしたおかげで雪雲が通り過ぎてくれたようです。出発し始めるや否や、景色が見え始めます。

青空の範囲も見る間に広まり、

鷹泊からは旭川市・深川市・幌加内町と三方向を見渡すことができました。

ダケカンバだって青空の下で見た方がきれいですよね。

2011-03-23

11.03.23 読図講座・座学2

先週に続き読図講座・座学の第二回目です。今日もめくるめく等高線の世界へみなさんをご案内しちゃいます。



参加者:8名様
講師:土栄・佐久間



内容
2 尾根
2-0 実演
2-1 尾根の特徴
2-3 尾根の注意点
2-4 尾根の種類
2-5 尾根の変化を見逃さない



講座の様子

夕闇迫る旭川中心部。会場は旭川市市民活動交流センターCoCoDe。煉瓦造りの素敵な建物です。

受講生の皆さんを待つ資料たち。今日も練習問題が沢山ありますよ。

サプライズゲストとして、山楽舎BEAR・代表の佐久間が登場しました。ご常連のお客様には嬉しい驚きだったのでは。受講生8名様に講師2名という超少人数の講義となりました。

2011-03-21

11.03.20 ポロシリ山(730.2m)

深川から留萌に向けて高速道路を走っていると、真正面に見えるどっしりとした山。それがポロシリ山です。標高700m程度の低山ではありますが抜群の眺望を誇ります。さすがの一等三角点。





天候:晴れ
気温:2.4℃
風速:N3.8m/s



参加者:4名様
ガイド:土栄



行程
07:47 除雪最終点 発
08:20 ダム 着
09:11 312m 着
11:03 572m 着
11:50 ポロシリ山 着

お昼

12:35 ポロシリ山 発
14:04 312m 着
14:52 ダム 着
15:21 除雪最終点 着



所要時間:7時間34分
  登り:4時間03分
  下り:2時間46分
歩行距離:14.7km
累積標高:±858m



山行の様子

今年もダムのはるか手前で除雪が終わっていました。あそこに見えているあの山のてっぺん目指して長い行程の始まりです。

標高点312mまで約一時間半歩き、そろそろ飽きてきたころにようやく林道から外れます。沢沿いにつけられた作業道をたどってそのまま道なりに尾根に取り付き、ゆるゆる登っていくと山頂直下の白い三角形が予想外に間近です。

標高点572mまで今日一番の急登をこなし、雪庇の発達した吊尾根を慎重に渡り、

これが最後の登りです。ダケカンバの白が青空に映えてなんとも見事。

ほとんど真っ平らな山頂部。これで景色の悪かろうはずがありません。

振り返れば増毛山地。暑寒別岳を中心に、左に南暑寒岳・信砂岳、右に雄冬山・天狗岳と白い山々が連なっています。

一番目立つのは三頭山を含む山塊。すぐ隣に先日登った長留内岳も控えめに見えていました。

少し霞んでいましたが、大雪山も見えていました。それも北大雪~表大雪~十勝連峰まで全てが。さらに天塩岳・芦別岳まで見えるのですから、やはり絶景の山。

その絶景を眺めながらお昼休憩できるなんて、こんなぜいたくはありません。知らず言葉を失ってしまう、最高のひとときです。

大満足で山頂に別れを告げ帰途につきます。下るに連れて重くなる雪をものともせず、林道までは1時間ちょっと。でもここからが長いんですよね。満足感と余韻に浸りながら単調な林道歩きを頑張りましょう。