2011-05-29

11.05.29 連続講座大雪山の歩き方2「エネルギー補給とトレーニング」座学+実習

大雪山を安全に楽しく歩くための知識と技術を習得する連続講座「大雪山の歩き方」。第二回目のテーマは「エネルギー補給とトレーニング」です。午前中に座学を行い、お昼を挟んで午後は実践です。



参加者:16名様
講師:佐久間



内容
・登山は意外と激しいスポーツ
・登山と疲労
・栄養補給
・水分補給
・中高年者に特有なトラブル
・登山とトレーニング

※講座で使用した資料はこちらでダウンロードできます。



講座の様子

今回の会場は東川町の道の駅「道草館」。小さい部屋は、受講者のみなさんでいっぱいになりました。

講師の佐久間。今日もはりきってます。登山に向いている行動食を実物で示しています。

登山に必要な筋肉をイスに登って体を張って示しています。

お昼休憩の後はすぐそばのキトウシ山に移動して、トレーニングの実践です。

田園風景を眺めながら麓を歩いたり、

新緑の遊歩道を登り下りしたり。

お天気に恵まれ、開いたばかりの若葉がまぶしいくらいでした。



講座の様子(動画)

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2011-05-28

11.05.28 第一公園

愛知県からいらっしゃったお客様を、新緑と残雪と展望の第一公園へご案内。この時季の第一公園はオススメなのです。





天候:晴れ
気温:17.7℃
風速:S0.8m/s



参加者:1名様
ガイド:土栄



行程
08:17 天人峡 発
09:19 滝見台 着
10:34 看板 着
11:54 第一公園 着

お昼

12:36 第一公園 発
13:58 滝見台 着
14:47 天人峡 着



所要時間:6時間30分
  登り:3時間37分
  下り:2時間11分
歩行距離:10.5km
累積標高:±889m
歩数:15408歩



山行の様子

すっかり春めいてきた天人峡。滝見台までは急斜面の九十九折りを登っていきます。

九十九折りの途中で残雪発見。この時季、こんなところで雪を見るとは。今年の雪融けはかなり遅いようです。

滝見台で一休み。見下ろす羽衣の滝が涼しげです。

滝見台から先は柱状節理の上の台地状の尾根をゆるやかに登っていきます。ところどころで見える旭岳。まだほとんど雪に覆われている山は青空によく映えます。

堅く締まっているとはいえ、登山靴で雪の上を歩くのは疲れるもの。特にほとんど雪のふらない地方から来た方にとっては。いつもよりこまめに休憩を取ります。

そして最後の急登。一歩一歩足を蹴りこんで慎重に登っていきましょう。

高度を上げると今まで見えなかった景色が見えてきます。振り返れば忠別ダム。青空と白い雲。

登りきって眼前に雪原がどどんと開けたら、そこが第一公園です。

木々の間から白雲岳が見えています。

適当な場所に腰を下ろしたら、旭岳を眺めながらお昼休憩にしましょう。今日はこの景色を独り占めです。

2011-05-22

11.05.22 ガマ岩から幻の沼

ガマ岩から道道を挟んで対岸の稜線を伝って行く幻の沼。そろそろ雪の下から水面を現す季節です。





天候:曇り
気温:6.8℃
風速:0.0m/s



参加者:3名様
ガイド:土栄



行程
09:10 ガマ岩 発
11:11 幻の沼 着

お昼

11:57 幻の沼 発
12:59 970.7m 着
13:53 ガマ岩 着



所要時間:4時間43分
  登り:2時間01分
  下り:1時間56分
歩行距離:7.6km
累積標高:±424m



山行の様子

ガマ岩を間近に見上げる駐車帯に車を置いて出発。ちょっとだけ車道を歩いて向かい側の稜線に取り付きます。

思ったよりも雪が少なく、予定のルートを取ることができませんでした。それでも雪融けは一昨年の二週間遅れという感じではあります。

ちょうど二時間で幻の沼に到着。エゾマツに囲まれた沼は雪面にうっすらと水を乗せている状態です。対岸には雲に頭を隠した旭岳が見えています。ロープウェイ姿見駅くらいまでですね。

畔に陣取って、ちょっと早めのお昼にしましょう。ゆっくり休憩している間に雲が晴れないかな?

小一時間休憩したら、腹ごなしに沼を一周します。ほんの10分ほどの行程ですが、少し角度を変えるだけで沼の表情もガラリと変わって面白いものです。

沼に別れを告げて帰途につきます。帰りは精神的に余裕ができるからか、周囲の景色が良く見えて、いろいろなものが発見できます。大きく太いトドマツとか。簡易的に計測したところ胸高直径は130cm程度。ここまでの大木はお目に掛かったことがありません。何か立派な名前を進呈したいほどの名木です。

大きいものに心動かされたら、次は小さなものも。枯木に密生したキノコも可愛いですね。色とか形とか。触ってみると意外と柔らかかったりして。

帰りは一つピークを踏んでいきましょう。三等三角点が設置されている970.7mへ向かう途中、一箇所だけ展望が開ける場所があります。そこからは旭岳がばっちり見えるのです。今日は六合目くらいまでしか見えませんが、それでも雄大な景色です。

最後はリュウキンカや、

ミズバショウといったお花を愛でながら。ほんの短い行程ですが、いろいろな魅力が詰まった良いコースでした。

2011-05-18

11.05.18 前富良野岳(1625m)

本当は違う山に行くはずでしたが、まあいろいろとありまして、向かった先は前富良野岳。代替とはいえ、ここももちろん良い山です。





天候:快晴のち晴れ
気温:4.5℃
風速:W9.3m/s



参加者:1名様
ガイド:土栄



行程
07:35 ニングルの森 発
08:15 沢 着
09:06 1108m 着
10:32 前富良野岳 着

10:40 前富良野岳 発
11:30 沢 着
12:08 ニングルの森 着



所要時間:4時間33分
  登り:2時間57分
  下り:1時間28分
歩行距離:8.8km
累積標高:±1010m



山行の様子

夏山登山口となるニングルの森まで楽々車で入ってくることができました。ほんの二週間前の林道は雪で埋まっていたのに、この時季の融雪は早いものです。スノーシューを背負って出発。

登山道上に雪が現れるのは20分ほども歩いてから。雪の上に出るとなんとなくホッとします。スノーシューはまだ背負ったまま。

雪の残り具合を見ながら適当なところで尾根に取り付きます。ここまで来てようやくスノーシューを履きます。やはり背負っているよりも履いている方が楽ですね。ここから先はひたすら真っ直ぐ尾根を登っていきます。最初はゆるやかに、山頂部が見えてからは傾斜を増しながら。

徐々に高木が無くなり、展望が開けてきます。既に雪のない里を挟んで、白い夕張山地の山々がきれいです。

わずかに頭を出していたハイマツが再び雪に隠れるようになれば山頂までは後少し。傾斜は再び緩やかになります。

肩に乗って進む方角を西に変え、きれいな三角形の山頂が間近。

山頂部は広くハイマツが露出していました。今日は暑くなるという予報でしたが、気温は低めだし風は強いしで思ったよりも冷えます。

東方面の展望。富良野岳が大きく迫り、そこから境山・下ホロカメトクへと流れるように山列が連なっています。

南方面にはどっしりと大麓山。何度か登っていますが、あそこも良い山です。

展望を楽しんだら、早々に下山しましょう。下りは沢地形をたどって。一部急傾斜があり、なかなかスリルがありましたね。

2011-05-15

11.05.15 当麻乗越

秋には紅葉を目的に多くの登山者が訪れる当麻乗越。全てが雪に包まれているこの季節もオススメです。





天候:ガスのち晴れ
気温:12.7℃
風速:0.0m/s



参加者:6名様
ガイド:土栄



行程
07:57 愛山渓温泉 発
09:49 沼ノ平入口 着
11:09 当麻乗越 着

お昼

12:09 当麻乗越 発
13:05 沼ノ平入口 着
14:19 愛山渓温泉 着



所要時間:6時間22分
  登り:3時間12分
  下り:2時間10分
歩行距離:8.5km
累積標高:±736m



山行の様子

雲に覆われて薄暗い愛山渓温泉。昼にかけてお天気は回復していくとの予報なので、期待して出発しましょう。

登るに連れてガスが濃くなり視界が効かなくなっていきます。乳白色の海の底にでもいるような。

このままガスの中かとも覚悟しましたが、雲が晴れるのは一瞬のできごとでした。気がつけば一面の青空となり、太陽が強い陽射しを投げかけてきます。

永山岳・当麻岳の山塊も間近にその姿を現しました。

沼ノ平の池塘群をかすめるように進み、当麻乗越への最後の急登。きつい登りですが、もう少しです。頑張って!

半ば雪に埋もれた指導標。背後に熊ヶ岳。そう、ここが当麻乗越です。みなさんお疲れさまでした。

ぽかぽか陽気の中、思い思いに景色を眺めながらのお昼休憩。白い雪面をスクリーンにして、綿雲がその影を投影していました。

下りは尻滑りを堪能しながらいきましょう。斜度・距離ともに申し分のないコースがいくつもあって、思わず歓声をあげてしまうのです

滑ってきた跡を見返す面々。これだけ気持ちよく滑れる山は早々ありません。

青空に飛び込むように愛山渓温泉へ。