2012-08-24

12.08.24 当麻岳

2001年12月09日に設立された山樂舎BEARは、翌2002年8月23日に第一回オリジナルプログラム「当麻岳」を催行し、実質的な第一歩を踏み出した。それを記念して10年後(2012年)の8月23日に「当麻岳」登山を企画するが、悪天のため順延となり、翌24日にめでたく催行の運びとなる。これまで私たちを支えてくださった皆さまに改めて感謝を申し上げるしだいである。





天候:霧雨のちくもり
気温:20.7℃
風速:SW0.3m/s



参加者:7名様
ガイド:佐久間・土栄



行程
06:25 姿見駅 発
08:00 裾合分岐 着
09:10 当麻乗越 着
10:40 当麻岳 着

お昼

11:45 当麻岳 発
12:35 当麻乗越 着 
13:50 裾合分岐 着
15:40 姿見駅 着



所要時間:9時間15分
  登り:4時間15分
  下り:3時間55分
歩行距離:12.1km
累積標高:±799m



山行の様子
朝一番のロープウェイで上がった姿見駅周辺は濃い霧に包まれ視界は不良。天候回復を期待して歩きはじめる。

難所のピウケナイ沢も水量は少なく、スパッツを付けて難なく通過。

当麻乗越では、一瞬視界が開け、旭岳が勇姿を現した。

急斜面を登ってたどり着いた当麻岳は残念ながら霧の中。

お客さまからいただいた記念のケーキを切りつつ

「なんとか視界が開けないかなぁ」と待っていると…

霧の中から現れた旭岳!裾合平も緑の色が抜け、紅葉に向けてスタンバイしているようだ。

帰りに当麻乗越付近で見た色づいたウラジロナナカマド。気温の下がり方によっては一気に色づくかも…

旭岳の山腹では、夏シーズン最後の花・エゾオヤマノリンドウがまだきれいに咲いている。

行くときは霧に滲んでいた鏡池も、旭岳の姿をクッキリと投影していた。

2012-08-21

12.08.19-21 クワウンナイ・全行程

山楽舎ツアーとしては初催行となるクワウンナイ。憧れの滑滝を歩きに行きましょう。




参加者:1名様(+1名)
ガイド:佐久間・土栄



所要時間:28時間54分
歩行距離:31.5km
累積標高:+1954m / -1935m



1日目:駐車帯~二股~魚止の滝
2日目:魚止の滝~オーバーハングの滝~天沼~ヒサゴ小屋
3日目:ヒサゴ小屋~化雲岳~第一公園~天人峡

12.08.21 クワウンナイ・3日目

最終日は沢靴から登山靴に履き替えて、ヒサゴ小屋から天人峡までいつもの道のりです。




天候:晴れ



行程
05:45 ヒサゴ小屋 発
07:21 化雲岳 着
08:56 ポン沼 着
10:35 第二公園 着
11:45 第一公園 着
14:20 滝見台 着
15:32 天人峡 着



所要時間:9時間49分
歩行距離:14.0km
累積標高:+396m / -1935m



山行の様子

昨日の雨雲はどこへやら。すっかり晴れ渡ったヒサゴ沼。沢装備をザックの底に詰め、登山靴に履き替えて出発します。

青空の下の化雲岳。今日の登りはここまででほぼおしまいです。

振り返るトムラウシ。

昨日歩いた沢のあたりを左手に見下ろしながら小化雲方面へ。

まるで空に浮かんで歩いているような。

どこまでも広く平らな稜線を伝って行きます。

旭岳山頂はまだ雲に巻かれていました。

第二公園から第一公園の間は昨日の雨で水たまり状態となっています。

第一公園に浮かぶ夏雲。昨日このお天気だったら、と思わないでもありませんが、まあそれはそれ。

最後は木漏れ日を浴びながら天人峡に下ります。

2012-08-20

12.08.20 クワウンナイ・2日目

いよいよ核心部・滝ノ瀬十三丁を迎えます。起床時にはまだ降り出していませんでしたが・・・




天候:雨



行程
05:10 魚止の滝 発
05:53 奥二股 着
07:04 オーバーハングの滝 着
08:17 二股の滝 着
10:50 源頭 着
12:44 天沼 着
14:25 ヒサゴ小屋 着



所要時間:9時間15分
歩行距離:7.8km
累積標高:+852m / -233m



山行の様子

朝の魚止の滝。この上からかの有名な滝ノ瀬十三丁が始まります。

早速ぽつぽつと降り出す雨。本降りになる前に源頭部にたどり着きたいところ。

どこまでも続くかのような滑め。雨は雨で風情があります。

こんなお天気の日ですら、水の色はどこまでも深く。

オーバーハングの滝に到着。ここまでくれば天候に関してはとりあえずは安心できます。

急な岩壁をよじ登り、

源頭部へ。水流がどんどん少なくなっていきます。

シャワーのような滝を越えると、

水流がなくなり、お花畑に到着。

ガレ場を抜けると縦走路に合流。雨が激しさを増してきたので、登山靴に履き替えることなく沢装備でヒサゴ小屋まで行くことにしました。

2012-08-19

12.08.19 クワウンナイ・1日目

お天気に恵まれそうな遡行1日目。ただ、明日お天気が崩れるようなので、できるだけ先に進んでおきたいところ。




天候:曇りのち晴れ



行程
05:45 駐車帯 発
06:08 入渓点 着
08:20 650出合 着
10:43 783出合 着
12:34 876出合 着
14:03 二股 着
15:35 魚止の滝 着



所要時間:9時間50分
歩行距離:9.6km
累積標高:+706m / -211m



山行の様子

天人峡温泉手前の駐車帯に車を置き、沢装備を調えて出発。

しばらく作業道跡をたどり、入渓。去年・一昨年の豪雨で渓相がすっかり変わっていました。

澄んだ碧を横目に進んでいきます。

急流の函は右岸を高巻いて。

時に林を抜け。

出発時は曇りでしたが、徐々に青空が広がりつつあります。

長い行程ですが、時折景観に変化があり、飽きることはありません。

二股に到着。本来、ここでテントを張るべきところなのですが、これから天気が崩れる予報が出ているため、少しでも先に進んでおくことにしました。

ときに腰まで水に浸かります。もっと暑ければこれも気持ち良いのですが、今日は水の冷たさが身に沁みます。

魚止の滝で今日の行動を終えました。シェフ、今日のディナーは?

2012-08-16

12.08.13-16 トムラウシ縦走・全行程

今年二回目となる旭岳から天人峡までのトムラウシ縦走。夏の盛りの大雪山深奥部はどんな様子に変わっているでしょう。




参加者:4名様
ガイド:佐久間・土栄



所要時間:29時間09分
歩行距離:53.5km
累積標高:+2912m / -3898m



1日目:姿見駅~旭岳~北海岳~白雲小屋
2日目:白雲小屋~忠別岳~五色岳~ヒサゴ小屋
3日目:ヒサゴ小屋~トムラウシ山~ヒサゴ小屋
4日目:ヒサゴ小屋~化雲岳~第一公園~天人峡

12.08.16 トムラウシ縦走・4日目

雨・晴れ・快晴と3日間を経て、最終日のお天気は果たして・・・?トムラウシ縦走最終日です。




天候:雨



行程
05:42 ヒサゴ小屋 発
06:47 化雲岳 着
07:51 ポン沼 着
10:14 第一公園 着
12:16 滝見台 着
12:59 天人峡 着



所要時間:7時間17分
歩行距離:13.9km
累積標高:+382m / -1464m



山行の様子

昨日の晴天がウソのように、すっかり雨模様になってしまいました。またも完全雨装備での出発。

ガスに煙る化雲のヘソ。いつもならゆっくり休憩していくところですが、今日は通り抜けます。

ほとんど何も見えない中、唯一標識だけが気を紛らわせてくれます。天人峡まではまだ10km以上あります。

高山帯が終わり、第二公園付近に至ると、道という道が水浸しになっていて、あるいは沼のように、

またあるいは川のように、

そしてまたあるいは滝のようになっていました。深い箇所ではふくらはぎくらいまで水に浸からなければならず、段差も見えずに大変危険な状態です。

ここを下らなければならないのですから。

第一公園に到着。ここから先の登山道に危険はありませんでした。

雨脚は弱まりましたが、もうすっかり濡れそぼった私たち。滝見台での休憩も取らず、とにかく下山を優先。温泉に入って着替えをしましょう。

ようやく天人峡。お疲れさまでした。